ある本の(ロング)テールを測ること
ロングテールの大きさを推測することに関しての僕のこの前の投稿以来、このトピックに関して重要な議論がなされたようだ。出版業界は分析するのがもっとも難しい業界の一つだ。それはこの業界が余りに古臭いので、いいデータが入手しにくいということにも関連している。だが、ここはロングテールの潜在力が大きい業界でもあるので、知ってる限りこれについて議論する価値はある。
統計に関する質問で最も大きい2つは:
1) 本のテールはどれぐらい長いのか?
2) その大きさは、またどれぐらい大きくなりうるのか?
1からいこうか。O'ReillyのNat Torkingtonは、ヘッドに重きが置かれる本のビジネスに関して興味深い投稿をしている。重要な部分を取り出してみよう:
ISBNの93%の本は他の1,000より売り上げが少なく、全売上の13%を占める.(比較に、技術本の分野では85%の本が10%の売り上げを占める)
ロングテールの本はビジネスの13%しか占めないってことか?僕らは一般的にヘッドとテールの境目を、マーケットにおける最も巨大なオフラインの配給者の平均として定義する。このケースだと、100,000冊を抱える巨大なバーンズ・アンド・ノーブル(B&N)だ。Nielsen Bookscanによると、去年少なくても1冊売った本の数は120万で、100,000は実際にマーケットにある本の8%を占める。要は92%の本はB&Nに置いていないということで、これはまた1,000コピー以上売っていない本の数でもある。
これだけなら、僕はロングテールはビジネスの13%しか占めないと納得しただろう。だが違う。紹介したデータはNielsen Bookscanのもので、新しい本の売り上げしか数えていない。中古本が全ビジネスの8.4%を占めているのにも関わらず。ほとんどは紙のものだが、オンラインではロングテールを重視しており(特に絶版になった本は)、今最も成長している分野でビジネスの4分の1を占めている。現在の成長率でいけば、数年後には50%に達するだろう。
中古本を含めると、B&Nに置いていない本の売り上げは15-16%に達すると推測している--新本では13%、中古本では2-3%の割合だ(これは業界全体の数字で、アマゾンなどのオンライン小売店では20-30%だ)。
だが以前では手に入らなかった本が手に入るようになるに従い、これは上昇中だ。Tim O'Reillyがこの魅力的な投稿で指摘したように、絶版になった本の数は巨大だ。3,200万の本があり、そのたった4%しか刷られていない。図にするとこうなる:
最近まで本が絶版になったら、それで終わりだった。だが今では、オンラインの中古市場、オンデマンド出版と、Google, Yahoo, Amazon, Microsoft, the Internet Archiveなどの本のスキャンニングにより本が消えるということは無くなりつつある。絶版のコンセプトは絶版になっている。その中の古い本は伸びつつあるテールの部分を肉付けするだろう。
(スキャニングするロボットはクールだ。ビデオをチェックしてみてくれ)
2つの疑問に対する質問が多少明らかになりつつある:
Q. 本のロングテールの大きさは?
A. 3,190万冊
Q. その大きさは、またどれぐらいになるか?
A. 今日:約15%。明日:さらにもっと。
| 固定リンク | コメント (17) | トラックバック (1)

