2006年3月17日 (金)

時間のロングテール

[訳注;古い記事ですが、面白いので翻訳]

なぜ一部のモノは他のモノより有名なのか?これにはもちろん理由がたくさんあるが、僕が着目しているのは、作品のアピール度の幅広さと時間についてだ。幅広い層にアピールする作品は、特定の層だけにアピールする作品より多く売れる。そして新作は旧作より売れる傾向にある。

僕の記事を読んできた諸君なら、ある人が作品に求める質は、売れる売れないかとは余り関連性がないということを僕が強調するんだ、と予測するだろう。実際、僕は万人向けではない特定の層にアピールすることを目的にした商品の方が、全ての人にアピールするようなものより、その層を満足させる傾向があると言ってきた(ニッチなブログやドキュメンタリー映画を思い浮かべてくれ)。そして、レコメンドされて話題になる旧作は多くの場合、時の"試練"を通過したものだ(いわゆる名作だ)。

通常の需要曲線では、ある作品が他の作品と一緒くたにされたランキングで埋もれてしまう。だが人気とは多次元の産物だ:アルバムのランキングを決定する要素は音楽の質以外に、ジャンルやリリース日、名声やバンドの国籍、他のアーティスト達との類似度なども含まれる。だけど、それらの要素は一次元的なランキングに埋もれてしまい一緒くたにされてしまう(人気についてはここでも話した)。

下のグラフは、需要曲線の下の方にある曲の人気を一次ファクターだけで示したコンセプチュアルなグラフだ。ご覧の通り、売り上げだけじゃある作品が人気がないのは、特定の層向けか、あるいはただ単に古くなっただけかを見分けることはできない:
mixed_1-1
もしこのグラフを二つに分割すると次のようになる(これはコンセプチュアルなものにしか過ぎない;マーケットが違えば別の形になるだろう);
3d_tail_3
象限で表現すると次のようになる(暗い部分=より売り上げが多い);
gradient_1
まだ、この二次元をどうビジュアル化すればいいのかに格闘している。蛇口みたいなものだと思うけど、実際のデータが無いので推測にしか過ぎない。

もし質を無視するなら、人気の度合いの式は次のように表すことができる;

売り上げ=アピール度の幅広さ/経過した時間

...アピールの幅広さは(全人口の)0 - 100%で、時間は1から無限大の値を取る。よって、作品のアピール度が大きく新作の場合、人気度は100/1=100となるというわけだ。もしニッチな作品で新作の場合は人気度は10/1=10となり、アピール度が大きいが古い作品(100/10=10)と同じぐらいの人気があるということになる。まぁ、単純化しすぎだが、出だしにしかすぎない。

難しいのは、ケビン・ケリーが”(当たり前だが)面白い事に、当初はアピールが限定されたものが、時間が経つにつれ人気が出ることがあったり(例えばミシシッピ・ブルースは間違いなく誕生した頃より今の方が人気がある)、逆に当初は人気があったものが時間の経過と共に人気が無くなっていくこともあるということだ(例えばオペラ)。”

数学オタクは色々考えつきそうだね。逆に、人気の多面的な要素をビジュアル化する良い方法を聞きたいと思う。

アップデート:もうちょっと考えてみて、次のコンセプチュアルなトポロジーを思いついた。実際のデータを噛み砕いて、僕の理論が現実とフィットするか見てみたいね;
3d_tail_4-1

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2006年1月 9日 (月)

テリー・セメル、ロングテーラー

terry_semel シリコンバレーで四年間過ごすと人間はこうも変化する。Yahoo!のCEOのテリー・セメル;究極のハリウッド男(元ワーナー、ディズニー、CBS)はロングテールに対する信念を持っている。今朝のCESのプレゼンテーションで、Yahoo!はビデオとモバイルサービスのセットであるYahoo! Goを発表した。Engadgetによると:

セメル:"Yahoo!のほとんどがコンテンツだ。約80%はみなさんに親しみのあるものだ、だが残りはテールだ..."

人々のモンタージュが出版社になる -- マドリッドの電車爆発以後の市民ジャーナリズム。

"人々は手を挙げて(そのコンテンツに対して)、私たちに広告をつけてもらうことができる、そうすれば出版社として効率的にビジネスをできる。これは全く新しい世界を生み出す。それをテールのコンテンツと呼ぶこともできる、私はユーザー主導のコンテンツと呼ぶことを好むがね。"

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ブロックバスター時代の10年の終わり (Part 2)

君らの数人は僕のこの前のブロックバスターアルバムの凋落についての投稿のデータについて余り理解して無かったみたいだね[訳注;ブロックバスター〜というのは大ヒットしたものに使われる]。二つのレスポンスをしておく;

1) トップに書いてあるように、これは現在進行中のプロジェクトのパブリックダイアリーだ。僕が集めたデータは、みんなが分析できるように自由に共有してほしい。もし僕の分析が気に食わないなら、自分自身で分析してそれも共有すればいいじゃないか。目的は、より良いデータを共同で集めて、僕の本か他のどこかで出版できるぐらいまで改良することだ。この全てはクリエイティブコモンズのライセンスで発表されているので、出典を明らかにする限り誰でもそれを使っていい。実際、USA Todayはそれをやったんだよ。

2) データでブロックバスターの時代がピークに達していることを示すいい機会になる。僕は他の人(本の出版の締め切りが無い人とか)が文献を探して、スプレッドシートを作り、結果をブログしてくれることを楽しみにしている。それまでの間、僕はできることをやるけど。

現時点では各年の業界の売り上げに対して、トップ150アルバムを標準化している段階だ。そうすれば単に年間の売り上げの比較以上のことがわかる。問題は1990年以前の業界の売り上げが見つからないことだ(1990年以後のやつはここだ)。誰か大体の数字がわかるかい?70年代から80年代にかけてのデータが数個しかなくても曲線を調整(calibrate)するのに役立つだから。

また、僕は別の使えるリソースを見つけた。1958年以降のゴールド(売り上げ五十万以上)、プラチナ(売り上げ百万枚以上)、マルチプラチナ(売り上げ二百万から一千万以上)、そしてダイアモンド(売り上げ一千万以上)のアルバム売り上げが載っているRIAAのデータベースだ。RIAAは1976年にプラチナアルバムが、1984年にマルチプラチナが、そして1999年にダイアモンドアルバムが出たと発表した。僕は各年のデータを入力し、四つのカテゴリーを一緒にして数字を集めた。今ではデータ自身が語ってくれるというだけではなく、それ自身が興味深いと言える。

hitalbums
スプレッドシートはここにある。

どうやって集めたかをちょっと言いたい。アルバムが上へいくに従って、ゴールド、プラチナ、マルチプラチナを獲得していく。よって単一のアルバムはこのようなチャートに何回も出てくる可能性がある。これがたくさんアルバムを売り上げた人達(マルチプラチナ)が多くなる80年代以降の曲線を高くしている。だが、それ程極端にはならない;業界の総売上は大体その上昇と平行する。

このマルチプラチナの過程の利点は、コメントをしてくれた人が僕の前の投稿で疑問に感じたことを見えるようにしてくれることだ;古いアルバムは、ヒットになるまで(今のアルバムと比べて)もっと時間がかかったのか?それは、このような分析をする時にバイアスがかかってしまう可能性がある。答えはノーだと言える。データベースを見ると、プラチナかマルチプラチナを獲得したアルバムのほとんどが、ゴールドを獲得してから一年以内でそれを達成している。よって、ほとんどの売り上げはリリース日より一年か二年以内になる。

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2006年1月 4日 (水)

興味深い記事のいくつかを紹介

[訳注;時間の都合でいくつかのエントリーの翻訳をしませんでした。面白いと思うものをピックアップしたので興味のある方は原文でどうぞ]

The Effect Of P2P Sharing Depends On Popularity
11.24 2005 "P2Pシェアリングの効果は人気度に左右される"
ハーバード大のPh.Dの学生の論文の紹介。P2Pのファイルシェアリングで売り上げを落とすのはヘッド(人気のある商品)だが、逆にニッチなアーティストは恩恵を受けるという内容。DRMは"一部"のアーティストだけに恩恵を与える。

The TV Broadcasting Buisiness Stinks
11.27 2005 "駄目駄目なTVブロードキャスティングビジネス"
TV局を所有している企業の株がここ数年ガタ落ちしている。

The Long Tail Of Time
11.28 2005 "時間のロングテール"
これは興味深いエントリー。原文の英語が割と難しいので、いつか翻訳するかも。ただ長くくどい。

おまけ
The Long Tail Of Cakes
12.20 2005 "ケーキのロングテール"
Wired編集部で作られたロングテールケーキ。なんか不味そうですが一見の価値あり。

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Q. ある業界が凋落しているのかをどのように見分けるか?

A. インサイダーやアナリストが公共の場で忍耐を失い始めたとき;

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ブロックバスター時代の10年の終わり

音楽業界がどれほど酷くなってきているかのデータを集めていて、オールタイムでベストセールスを記録した100枚のアルバムのこの使えるリストを見ると、その凋落ぶりを別の角度から見ることができる。リリース日を見て5年ごとにまとめた。データ自体が物語ってくれるだろう:
albums
もし君が自分で分析したいなら、このスプレッドシートを使うといい。

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マイクロソフトと検索のロングテール

元マイクロソフトの上級管理職に付いていた方(名前を使ってほしくないそうだ)が検索のロングテールについて興味深い見方をメールしてくれた:

ご存知の通り、検索エンジンのクエリーログはジップの分布を持つ(ランク*頻度=一定)。僕がBillG (ビルゲイツ)を含むマイクロソフトの上級エグゼクティブたちにこのコンセプトを示したとき、彼らは今イチ理解できなかったようだ。君のサイトのロゴと同じようなグラフを書くんだが、今イチ違うんだ。そしてX軸に問題があることに気づいた。グラフを見る人々はX軸の本当のスケールを理解できていないんだ。

君のロゴを見ると(黄色く示されている)ロングテールは赤い部分に比べて4, 5倍のように見えるだろ?実際、黄色い部分の積分(i.e. クエリー体積)と赤い部分のものを比べたらそうなる。でもX軸は線形スケールでは、ほぼ無限に右へ拡張して、いかなる図でもそれを表現できない。本質的に、ロングテールをグラフ/絵で表現するにはx軸をlog(対数)で表現しないといけない。でも、一般的な人は対数/指数関数のスケールを理解してない。

彼は最終的に小銭の山を使って曲線を説明する方法を見つけた。少数の高い山の小銭と一枚の小銭の列がドアの外、さらにホールの下へと続く小道を見える限り形成しているという具合だ。

彼はまた、この分布の結果を推測する簡単なルールを見つけた:

大雑把に言うと、クエリーの数を4で割ると一番人気のあるクエリーの頻度を得る、そして2で割ると測定期間中に一回しか起こらなかったクエリーの数を得ることができる。

最後に、ジップの分布がマイクロソフトにおいて予期しない場所全てに起こっていたことが分かった。

二つ目の例は外部の世界がWindows Crash Analysisと呼んでいるものに関してだ(内部ではWatsonかDr. Watsonと呼ばれている)。どちらにしろ、これがWindowsのアプリケーションがWindows XPでクラッシュしたときなされるダイアローグだ -- 警告が出てマイクロソフトに情報を送るように提案される。マイクロソフトではその情報をアプリケーション名、モジュール名、そしてクラッシュが発生した内部アドレスでインデックス化されたSQLサーバーのデータベースに蓄積する。2001年か2002年頃には、X軸にランク、そしてY軸に頻度を示したグラフと共にアプリケーションのクラッシュの全てを表示していた。内部ではこれは"Watson曲線"と呼んでいた、ゲイツの前でもだ。

そのカーブを見たとき、僕は微笑んだ、なぜなら見覚えがあったものだったからだ。チームの連中に頼んでlog-logでプロットしてくれと頼んでおいた。数日後、戻った時に僕はこう言った"ワオ、直線じゃないか!"僕は驚かなかった。みんなもうそれをWatson曲線なんて言わなくなっただろうね、なぜならジップ分布の一例に過ぎないんだから。

もっとこれについて知りたければ、現実の世界のジップ分布の例が集められる限り載っているこの驚異的なサイトをチェックしてくれ。

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確率論的な時代

325pxnormal_distribution_pdf_3 Q. 何で人々はWikipediaGoogleブログっていうもの全体に対して居心地の悪さを感じるのか?

A. なぜならこれらのシステムは馴染みにくい確率(統計)論的に動くからで、マクロスケールの最適化のためにミクロケールにおける完全性を犠牲にしているからだ。

Q. はぁ?

A. 正にそれだ。僕らの脳は統計や確率に基づいて考えることに慣れてない。僕らはある百科事典のエントリーが正しいか間違っているかを知りたい。僕らは賢い手(あわよくば人間の手)がGoogleが出した結果を導いているかどうかを知りたい。僕らは自分が読んだものが正しいと信じたい。

いわゆるプロ - 編集者、大学の教授、ジャーナリスト - があるモノを見せている場合、少なくても正確性を期すのはある人の仕事次第だということに僕らは気をつける。だけど、僕らは増々誰も手網を引いていないシステムに依存してきている;知性とは単に創発的(emergent)なものだ。これらの確率論的なシステムは完璧ではないが、時間や大きな数字に対して統計的に最適化されている。それらは大きくなり、サイズが大きくなるに従い改善されていくように設計されている。そしてミクロスケールにおける小さな傾きはマクロスケールにおける効率の代償となっている。

でも明らかに間違っているように思えるのに何で正しいってことがあるんだ?

ここで擦り合わせがある。この交換条件はなかなかわかりにくい。僕らが未だにダーウィンについて議論しているにはワケがある。そして、なぜJim Suroweickiのアダム・スミスの見えざる手についての本が、この偉大なスコットランド人の死から200年経った今でも、未だに驚くべきものであるのか(そして未だに書かれる必要があるのか)にもワケがある。マーケット経済と進化論は両方共、確率論的なシステムで、僕らほ乳類の頭には直感的にわかるものではない。頭のいい偉人がこれらに気づいて、株式市場からGoogleまで、現代の経済の基礎を築いた事実は僕らの頭のソフトウェアはハードウェアより早く進化したという証明に過ぎない。

確率論的なシステムはケビン・ケリーの言葉を借りると"out of control(コントロール不能)"だ。同名の彼の影響力のある本は、民主主義から鳥の群れまで、カオスに行き着くにつれ、エントロピーの矢印を逆転させているかのように見える例を次から次へと出す。この本は12年以上も前のものだが、今から何十年後でもまだ驚きを発見できるだろう。だが、それで正しいのだ。

ウィキペディアは"権威がある"のか?まぁ無いだろう。だが権威とは一体何だ?Britannica (ブリタニカ百科事典)は平均的に学位の高い人達のより小さいグループでレビューされている。もちろんブリタニカはウィキペディアに比べると無価値なものやでっち上げは少ないだろう。だが、どちらにしろ絶対信頼できるものではない;実際僕らが信頼しているよりブリタニカは遥かに欠点がある

ブリタニカの最大の欠点は切り捨てによるもので、(編集者に)委託されているという点ではない。いくつかのカテゴリーでは内容が薄く、多くのカテゴリーでは古すぎる。そして多くのエントリーが単純に無い - あるいは編集上の都合で入れることができない。今ではWikipediaは英語で860,000の記事を掲載している - ブリタニカは80,000でEncarta [訳注;マイクロソフトの電子百科事典]は4,500だ。これからもこの差はさらに広がっていくだろう。

確率論のシステムのいいところは群衆の知恵の恩恵を受け、結果、幅と深み両方を増大させることができるからだ。だが、それはミクロスケールにおける絶対的な確信を犠牲にするので、全てのエントリーを話半分で見なければいけない。Zephoriaがこの記事で指摘している通り、ウィキペディアは"情報の一次ソースであるべきであって、最後のソースであるべきでない。情報の調査のためのサイトであるべきであって、事実を確定するソースであるべきでない"。

同様のことが、どれ一つとして権威付けられていないブログにも言える。この投稿で指摘した通り、"ブログ(達)はロングテールであり、ロングテールの質やコンテンツの性質を一般化するべきではない--定義上ブログは変化し多様である"。だがそれらの集合体は主流メディア以上のものを提供する。何か決めつける前に、どれでもいいから二つ以上のブログを読むべきだ。

同じことが神にも不可解なものにも見えるGoogleにも言える。僕らが把握できないスケールの数学から自然と現れ来る故に、僕らでは理解ができないコネクションを作るGoogleは、恐らく間違いなくウェブの巨大な統計をDNAにしっかり巻き付けて、直感的には理解できない知能を備えて生まれてきた最初の企業だ。だからこんなに成功しており、誰にも止められないように見えるのだ。

Paul Grahamはこれを次のように美しく表現している

"Webには気性があり、Googleはそれに乗っかった。だから彼らの成功は楽に見えるのだろう。彼らは出版メディアのようにビジネスモデルを繰り返しながら止まっている代わりに、あるいはマイクロソフトのようにカスタマーに訴訟をおこし向かい風にタックルする代わりに、風に乗って航行している。Googleは自分たちのやり方を実現しようと力を加えようとしない。彼らは次何が起きるのかを見極め、時が来たらその場所へいるように準備をしているだけだ。"

Webは巨大な数字に支配されているアイデアの究極のマーケット場だ。Grahamが見ているものは統計学のよろめきで、巨大なシステムが理解できる唯一のロジックだ。もしかしたら僕らもいつか理解できるようになるかもしれない。

[アップデート:Nicholas Carrは信頼できるテクノ懐疑主義者のボスCliffor Strollの遺伝子を受け継いでいるのか、とってもクレバーで良くかけた返答をここに書いている。]

[訳注:梅田氏のNicholas CarrとChris Andersonのエントリーを対比させ、Web 2.0が嫌われる理由を考察したこのエントリーも興味深いのでどうぞ]

[訳注2:上のエントリーのトラックバックから辿り着いたこのエントリー。確率論的な世界に生きる人間の不安を鋭い感性で綴ってらっしゃいます。]

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AUTOHORNBLOWING

今週僕のデスクに朗報が三つ届いた;

  • ロングテールはビジネスウィークの"Best Ideas of 2005"の21個の一つに選ばれた。
  • 本の出版への期待感から(多分7月か8月のどちらか)、僕はSciFi magazineの"2006年、この人に注目"の一人に選ばれた(ベン・アフレックの一つ前だよ!)。
  • そしてGuardian UKがこの理論についての記事を書いた;

[訳注;前半大して重要じゃないので略]
20世紀のエンターテイメント業界がヒットとブロックバスターの時代だとしたら、21世紀は多様な見過ごされていたモノの時代だとアンダーソンは見ている。ロングテールはメディア業界とエンターテイメント業界に全く新しい経済モデルの台頭を可能にすると彼は予想している。

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ロングテールでお金を儲けるためのVCからのアドバイス

August CapitalのVC (ベンチャーキャピタリスト)であるDavid Hornikは、この長文の思慮深い投稿の中で、ロングテールの中でお金はどこで生まれるのかを説明している。彼は数えきれない程のロングテールビジネス計画を持ちかけられてきており、コンテンツ制作者よりアグリゲーターフィルターの方に分があると結論づけている;

アグリゲーターとはロングテールのコンテンツを出来うる限り集め、その"店"を人気のあるないコンテンツに関わらず、お決まりの購入箇所にするウェブビジネスである。タイプとしてはアマゾンやNetflixのような水平型、もしくはWantedList (ポルノのNetflix)やGameFly (ゲームのNetflix)のような垂直型がある[訳注:垂直型とはジャンル、セグメント分けされているもの、水平型とはGoogleなどの一般的なもの]。消費者にとってのメリットとしては、多様なコンテンツを探すのにいくつもの店を探さずに済むということだ。結果的に、アグリゲーターはそれぞれのコンテンツの(少ない)売り上げから見ると不釣り合いな売り上げを抽出することができる。そして制作者が売るのが簡単になった結果により、若干より多くのコンテンツを売るようになる一方、単純にそれらはAmazonやiTunesで売ることができるのでそれほど無名のテール部分から出ることは余りない。

フィルターはコンテンツ制作者、ホスト、アグリゲーターなどが急増する中で、僕らが興味を持っているものを探すのを簡単にしてくれるビジネスだ。フィルターの最も純粋な形は検索エンジンだ。だがコンテンツが無名であればあるほど、一般的な検索エンジンの効率は悪くなる。よって、私は検索効率を上昇させるようなテーマ別(ショッピング不動産雇用など)の垂直型検索エンジンの話をいくつも持ちかけられてきた。そして私は膨大なコンテンツからフィルターを手助けする賢い技術的なソリューションを見てきた(例えばPandoraは標準的な特徴に基づいたプロの音楽家の分析曲を使っている、またDeliciousFlickrはエンドユーザーのタグ付けという形を使ってバラバラのコンテンツを特徴づけている)。繰り返すが、これら種々のフィルタリング技術はエンドユーザーが無名のコンテンツを見つける手助けするかもしれないが、あるアーティストをメインストリームへ羽ばたかせるのに充分とは言えない。フィルターの恩恵を受けるのはエンドユーザーとフィルター自身であって、コンテンツ主ではない。

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2005年11月26日 (土)

ある本の(ロング)テールを測ること

ロングテールの大きさを推測することに関しての僕のこの前の投稿以来、このトピックに関して重要な議論がなされたようだ。出版業界は分析するのがもっとも難しい業界の一つだ。それはこの業界が余りに古臭いので、いいデータが入手しにくいということにも関連している。だが、ここはロングテールの潜在力が大きい業界でもあるので、知ってる限りこれについて議論する価値はある。

統計に関する質問で最も大きい2つは:

1) 本のテールはどれぐらい長いのか?
2) その大きさは、またどれぐらい大きくなりうるのか?

1からいこうか。O'ReillyのNat Torkingtonは、ヘッドに重きが置かれる本のビジネスに関して興味深い投稿をしている。重要な部分を取り出してみよう:

ISBNの93%の本は他の1,000より売り上げが少なく、全売上の13%を占める.(比較に、技術本の分野では85%の本が10%の売り上げを占める)

ロングテールの本はビジネスの13%しか占めないってことか?僕らは一般的にヘッドとテールの境目を、マーケットにおける最も巨大なオフラインの配給者の平均として定義する。このケースだと、100,000冊を抱える巨大なバーンズ・アンド・ノーブル(B&N)だ。Nielsen Bookscanによると、去年少なくても1冊売った本の数は120万で、100,000は実際にマーケットにある本の8%を占める。要は92%の本はB&Nに置いていないということで、これはまた1,000コピー以上売っていない本の数でもある。

これだけなら、僕はロングテールはビジネスの13%しか占めないと納得しただろう。だが違う。紹介したデータはNielsen Bookscanのもので、新しい本の売り上げしか数えていない。中古本が全ビジネスの8.4%を占めているのにも関わらず。ほとんどは紙のものだが、オンラインではロングテールを重視しており(特に絶版になった本は)、今最も成長している分野でビジネスの4分の1を占めている。現在の成長率でいけば、数年後には50%に達するだろう。

中古本を含めると、B&Nに置いていない本の売り上げは15-16%に達すると推測している--新本では13%、中古本では2-3%の割合だ(これは業界全体の数字で、アマゾンなどのオンライン小売店では20-30%だ)。

だが以前では手に入らなかった本が手に入るようになるに従い、これは上昇中だ。Tim O'Reillyがこの魅力的な投稿で指摘したように、絶版になった本の数は巨大だ。3,200万の本があり、そのたった4%しか刷られていない。図にするとこうなる:

3typesofbooks2

最近まで本が絶版になったら、それで終わりだった。だが今では、オンラインの中古市場、オンデマンド出版と、Google, Yahoo, Amazon, Microsoft, the Internet Archiveなどの本のスキャンニングにより本が消えるということは無くなりつつある。絶版のコンセプトは絶版になっている。その中の古い本は伸びつつあるテールの部分を肉付けするだろう。

(スキャニングするロボットはクールだ。ビデオをチェックしてみてくれ)

2つの疑問に対する質問が多少明らかになりつつある:

Q. 本のロングテールの大きさは?
A. 3,190万冊

Q. その大きさは、またどれぐらいになるか?
A. 今日:約15%。明日:さらにもっと。

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Googleのハロウィーン・コスチュームになること:プライスレス

これは嬉しかった。GoogleのAdSenseチームはハロウィーンのために300 footのロングテールで着飾った。Esther Dysonがこの写真を投稿した

googletail

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Long Tail Camp

Foo campは素晴らしかった。Bar campも良かったと聞いた。でもこんなものもあった...

Long Tail Camp

Long Tail Campはギークのためのオープンなイベントで、ビールを飲みながらロングテールとその活用について語ろう。
2005年11月11日

僕とは関係ない(実際これが真剣なものなのかすらわからない)。でも誰か知っている人がいれば僕にメールしてくれ。

アップデート:Eran Globenが書いている:

僕の名前はEran Globenで、Long Tail campのオーガナイザーの一人だ。誤解を解くために、Long Tail campは真剣でもありパロディーでもある。最初に僕らのブログ、Supr.c.ilio.usのこのポストでアナウンスされた。

それからコミュニティーから支援を受けて、面白いんじゃないかという意見があった。11月11日の深夜に最初のパーティーを設ける予定で、このミーティングが終わったら、みんなに知ってもらうため世界へ僕らの考えを伝えようと考えている。サンフランシスコ、ニューヨークとオーストラリアでLong Tail campを開催したら面白いんじゃないかと思っている。

Wikiは、インスパイアさせたり、組織化を助けたり、色々なキャンプからの経験を集めたりするのに役立っている。全て集まればもっと楽しくなるだろう。

興味を持ってくれて嬉しいよ。またこの素晴らしいミームを作ってくれてありがとう。

Eran Globen.
http://supr.c.ilio.us/blog/
http://hellonline.com/blog/

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ロングテールはどれぐらい大きくなる可能性があるのか?

Mediabistroで本に関するロングテールの大きさについて興味深い議論が行わたのでここで紹介したいと思う...

LTについての前のMediabistroの記事に答えるように、ある読者は次のように書いた

全ての本の売り上げの10%を占めるアマゾンの半分の本がロングテールだったとしても、彼らは実際の出版社の売り上げの5%しか占めない。たった5%だけではロングテールはマーケット市場としてそれほど重要ではない。違うかい?

公平な質問だな、特に僕らの分析がアマゾンの売り上げの4分の1しか占めなかったことを示した今では。じゃあロングテールは出版業界の2.5%しか占めないのか?

Mediabistroの読者の一人のRichard Nashはこれについてこう答えている:

"アマゾンの市場のシェアの数字は大体正しい。Soft Skullの数字もまた正しい。だが、ある本の2年目以降の売り上げでは、アマゾンは3分の2の売り上げを占めている。その売り上げだけじゃ大きい出版社が絶版しないことを避ける理由にはならないが、1年間で50もの本が消えてしまうインディー出版や大学出版にとってはそれだけで25,000ドル/年のプラスとなり、それはマージン無しにしては充分な売り上げだ。

"音楽の世界におけるロングテールの魅力は、デジタルダウンロードで中間コストがほとんどゼロだということだ:単なるデジタルコピーだからね!本はそれと比較すると高い中間コストがかかる;本を一つ追加するごとに1ドルかかる。でも現実的には、ある本の需要を予想し、例えば3,000本刷る。約1年後には大体もう普通の本屋には置いておらず、その本の価値はほぼゼロになる。その本にもう価値はない。

"だがそれらの実際に本は買い取られる!1年間に50冊だけかもしれないが、中間コストがゼロで!出版社にとってその売り上げは100万ドルで、利益は5%、上乗せで2万5000ドルが入ってくる。利益が50ドルから75,000ドルになった!

"これはロングテールによる短期の利益だ。だが限界がある:1年間に50冊のために再販させることはできない(その本のページ数が少なく一冊刷るのに2ドルぐらいしかかからない場合を除いて)。長期間の利益はリーダー側のテクノロジーが進歩した段階のeBooksで生まれるだろう。そうすれば本の中間コストは正にゼロになる。"

Richardは正しいが、それだけではない。特定の分野、例えばドキュメンタリーなど、ではNetflixのようなリテーラーがマーケットの大きなパイを勝ち取ることがある。例えば、NetflixだけでCapturing the Fridmansのアメリカでのビジネスの半分を占める。そして、さらにロングテールな側面が強い中古市場があり、これは全ての本の売り上げの8.4%を占める

今、音楽の分野ではデジタル音楽による売り上げは全ての売り上げの6%を占め、その中でロングテールのものは約30%だ。ファイル交換の世界ではわからないが、BigChampagneの統計を見ると、商業世界より遥かにもっとロングテール的だと推測できる。

業界によりオンラインの比率は変わるだろう。僕はメディアとエンターテイメント業界は近い将来全てオンラインに移行すると推測している。そしてヘッドとテールがバランス良く存在することになるだろう。だが食品などはほとんどオフラインのままで、テールは小さいままだろう。

全体を見てみよう。Jeff Bezosはよくオンラインのリテールはアメリカの全小売店の売り上げの10-15%を占めるだろうと言っている。今のところ僕らの計算ではその50%にもみたない。保守的に今は3分の1と言っておこう。

そうだとすると、ロングテールの潜在的な規模はアメリカの全小売店の33%, 10%, 3.3%となる。大した額に思えないなら、アメリカの全小売店の売り上げは3.9兆ドルだということを思い出してくれ(アメリカ経済の約70%だ)。それだけで1250億ドルだ。

レッスン:大きな数字の中の小さな数字は大きな数字だ。

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2005年10月20日 (木)

ロングテール・ゲーム会社、Manifesto

metafistb_swゲーム業界のベテラン、Greg Costikyanは典型的なロングテール戦略に基づく新しいインディペンデント・ゲームのパブリシャーを立ち上げた。彼のアナウンスメントから引用する:

このサイトはインディペンデントに開発されたゲームを直接ダウンロードする形で売る--風変わりでニッチなゲームが、リテールの人達が置く価値がないと思っている"残りの中のベスト"な場所だ。三種類のゲームが提供される:販売元の投資がないクリエーターによる真にインディペンデントなコンテント:小さなPCゲーム販売元からのベストなPCゲーム:戦争、フライトシュミレーター、そしてグラフィックノベルなど現存のジャンル、そしてニッチなMMOなど。

一時、ゲームは趣味人のものだったが、今日ではゲーム業界は100万本未満しか売り上げないゲームを失敗とみなす:"典型的なゲーム店は200本しか置いていない。"ManifestoのCEOであるCostikyanは指摘する。"彼らはベストセラーしか置けない。インターネットでは在庫スペースがないし、自分自身と自分のサイトをどのようにうまくマーケットできるかにだけかかっている。これはニッチ製品が支配できるところだ。"

Manifestoはインディペンデント・ゲームのマーケットは映画と音楽同様で、より商業的な達成目的が少ないゲームや、予算の少ないゲームが" ブロックバスター"より利益を上げること、充分な成功を収めることができると信じている。"ゲーム業界は停滞している"Costikyanは指摘する"なぜならふくれ上げる予算と小売店の狭くなる販売口のせいで、今では人気タイトルやライセンスされた商品以外は配給されることが不可能になった。しかし歴史的には、メジャーなヒット、新たなマーケットへと業界を拡げ、新たなオーディエンスを獲得してきた作品は非常に革新的だった。今はイノヴェーションを育てる方法を見つける時だ、なぜなら大きなパブリシャーへまけせたら起こらないからだ。"

もっとこれについて読みたければ、Joystiqが行ったGregの、この長くいきいきしたインタビュー、そして彼の会社の進展を追える、彼のブログで読める。

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2005年10月15日 (土)

恥知らずなヒット主義者、Richard Florida

spiky何世紀にも渡るヒット主義の考え方を経て、その習慣を揺らがすのは難しい。最も人気のあるもののレンズを通じて世の中を見ることは自然なこととなっており、僕らはみなそうする。でも、それは間違いを犯すことにしかならない。僕はこの傾向を"ヒット主義"(テールのメタファーを使うとヘッド主義)と呼び、その最新の例は今月のRichard Florida (The Rise of the Creative Class)による"The World is Spiky"と言うAtlanticの記事だ。

魅力的なマップの綺麗なイラストで埋められたFloridaの記事は、Tom Friedmanの"The World is Flat"に対する反論として用意された。だけど、それは明確に明らかでない理由により失敗した。

この記事に対する興味深い批評を投稿したJohn Hagelは、次のようにFloridaの議論をまとめている;

RichardはTomの本のある特定の引用に着目している:"フラットな世界では移住することなるイノヴェートすることができる"。Richardは場所は未だ意味をなし、色々な測定で、世界は極端に尖っている-活動はある特定の場所に集中しているということを意味している。Richardは次のことに着目している:

  • 都市部での人口集中
  • 光の放出(経済活動として面白い代用)
  • 特許の出願
  • 先端性を示すために、先端分野における科学者の引用

頂点に着目することは間違いなく世界の尖端性をハイライトする。例えば、

実際の経済生産は、アメリカの最も大きな都市部トップ10を合わせたら、アメリカ全体と日本の次に来る。ニューヨークの経済単独でロシアかブラジルのサイズとほぼ同じだ...ニューヨーク、ロスアンゼルス、シカゴとボストンを合わせると中国の経済より大きくなる。もしアメリカの都市部が国だったら、世界のトップ100都市の内47を占める。

これは議論の余地がない。なら何が問題か?問題はFloridaの世界を集中の度合いから測るという強調で、文化をヒットで測るのと同じだということだ。彼は次のように擁護している:

ノーベル賞受賞者の経済学者のRobert Lucasによると、独創的で才能のなる人々の集中は特にイノヴェーションにとって重要だ。もっと自由に廻るアイデアはもっとシャープになり、よりたくさんのイノヴェーター、開発者、そして財政支援者がそれぞれコンタクト関係にあると、商品はより早く実践できる、オフィス内とオフィス外両方で。

これも議論するのは難しい。でもFriedmanの点は遍在するコネクティビティー--ブロードバンド、携帯電話、FedExなどが--が近くいることの大部分を獲得できるということを言っている。もちろんシリコンバレーでソフトウェアプログラマーになるほうが簡単だ。でも、もし君がインド人で、貧乏だったならその選択肢はない。そう遠くない昔、貧乏でインド人であるということは次の偉大なオペレーティングシステムは作れないということになっていた。でも今ではそれができる

Floridaの地図の尖端の間には、何百万ものより小さな集中があり、それは一人から数千人にまで及ぶ。その多くは大都市で暮らすことを選択しなかった;また他はその選択肢すらない。スケールが都市に設定されたら明るいラインを形成しないかもしれないけど、彼らも同様に土地中に生きていて、エンターテイメントの需要曲線がヘッドにより暗くなっているだけだ。全てを合わせると--それがネットワークが行うことだが:人々をコネクトすることにより集めること--Floridaのレーダーにはピークポイントを示さないかもしれないが、これらの散らばって才能が本当の力へとなる。

遠い前、僕はタイのチェンマイを基盤としたちょっとした才能のあるプログラマーを集めたビデオゲームのソフトウェア会社を作ろうとしていた。彼らがそこに暮らしていたのは、Floridaの言葉を使うと、家族や文化など彼らが気にしている質のある人生集中を提供できたからだ。一時代、それはキャリアを犠牲にする程だった。だがインターネットのおかげで、彼らはFriedmanのフラットワールドで生活しながら、世界中の他のプログラマーと協力したり競争できるようになった。そして彼らの他、世界の端っこにいる何千もの才能がある人たちがいる。彼らはFloridaの地図には載らないだろうが、その誰でも衝撃を残すことができる。

もしヒットのスケールで見ると、それだけしか見えない。でも本当の驚きは同じように下から来るかもしれない。僕はFloridaの美しいマップのピークからTallinやエストニアを発見できないけど、そこから賢い人達が一回のみならず、二回世界を変えることを妨げることにはならない。

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ソーシャルソフトウェアのロングテール

time先週、僕はSalesforce.comの新しいAppExchangeとソフトウェアのロングテールについて書いた。次はNingで、ソーシャルソフトウェアのロングテールを作り出そうとしており、AppExchangeと同じようだ。

ソーシャルソフトウェアとは何か?まぁ、Web 2.0の定義の混乱ぶりへ巻き込まれるのを覚悟して、ソーシャルソフトウェアとはコミュニティーとピアプロデュースされたコンテント上に作られるウェブベースのソフトウェアである。古い例としてFriendsterやLinkedInのようなソーシャルネットワーキングサイトがあり、僕は両方とも苛々させられほとんど使っていない。新しい例は遥かに良い:Flickr, Craiglist, BloglinesWikipediaだ。つながりのためだけのコミュニティーではなく、何かしらそこですることがある。

Marc Andreessenの24 Hour Laundry stealth projectのNingは、それらのサイトのためのニッチアプリケーションを簡単に作れるようにしている。これはビジネスプランや夢のIPOなどのレベルのプロジェクトの下に位置するもののためデザインされている。大きなコミュニティーにオンラインツールを、そしてもの凄い狭い興味とニーズのための機能を備えている。

例として説教の交換ベイビーシッターの協力、もしくは海外の大学のコミュニティーサイトなどがある。それをするのはする必要があるからで、--知らず内により大きなものへ雪だるま式になるかもしれない。それがコミュニティーとユーザー参加型のコンテントの素晴らしいところだ。触媒を加えることで充分な場合が多くある。

まだ多くの時間を割いていないけど、Ningは、wikiアプローチを使ってニッチのためのアプリケーションを作るJoe KrausのJotSpotを想起させる。とても有能のように言っているけど、まだ全体を理解するのは難しすぎる。Ningはフロントページでアピールするためにいくつかのクールな例が必要で、それからそれを真似して自身のものを作るのがいかに簡単かを示すべきだ。そして既に作られているアプリケーションのディレクトリーみたいなものも。

今、僕はベイエリアのマウンテンバイクのルートのNingサイトを探していて、それをする良い方法は今のところない。タグベースの検索機能は僕が理解しているものを何にも出してくれない。時間を与えてやろう--潜伏期間にMarcと彼のチームに会って、彼らは賢いし実践的だということがわかった。解決するだろう。

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2005年10月13日 (木)

Web 2.0とロングテール、パート2

oreilly_2彼のWeb 2.0の"ミーム地図"を投稿してから、どうやらティムはそれに伴うエッセイを書き終わる前まで人々がそれを見つけるとは思っていなかったけど、ティム・オライリーは完全版のエッセイを投稿した:Web 2.0とは何か。これについて次週のWeb 2.0カンファレンスでそれについて話す予定だ。

僕はWeb 2.0は本物で力強いコンセプトだと思うけど、ティムの努力に関わらず、その正確な定義はちょっと混乱している。例えば彼のエッセイは6,000語の長さで、ほとんどは例で定義している。彼の例のあら探しや、よりよい他の例を思いつくかもしれない。ウィキペディアのエントリーも大して変わらない。

それがWeb 2.0を重要でなくすとは思わない。ボトムアップの創作とユーザー主導のネットワークの時代では、現実の世界のちらかった異種性は完全な定義をすることを難しくしている。

例えば、"ブログ"をどう定義するのか?もちろん共通の特徴(個人の声?更新順?固定リンク?)を出すことはできるが、僕の友達のJeff Jarvisは賢明にもその質問に答えることを拒否している

ブログはただ単に、世界を帰ることから買い物リストまで何でもできるツールに過ぎない。人々は望むようにそれを使う。そして定義をしてしまって、ユーザーがどのように使用するのかを制限するのには早すぎる。

驚きではない。前言ったように、"ブロゴスフィアの最初のルールはブロゴスフィアを一般化しないことだ。”

ブログはロングテールで、ロングテールのコンテントの質や成り立ちを一般化するのと常に間違いを犯す--それは定義上、変化し多様だ。

同様のことがWeb 2.0にも言える。皮肉にも、簡潔な定義の不在が機能であり、バグではない。そして世界が配信/配給の障壁による有限のバラエティーから、開かれた配信/配給の無限のバラエティーへシフトするにつれ、本物だが定義することが難しい現象の例がたくさん出てくるだろう。未来は均質性ではなく、ますます異種性が増していいる。One sizeは誰にでも合うわけではない。

それにも関わらず、僕はティムは次のWeb 2.0のフレームワークの一般原則を示すことで、いい滑り出し(ロングテールから始めるからだけではない)をしていると思う:

Web 2.0 Design Patterns

1) ロングテール
小さなサイトはインターネットのコンテンツの大部分を占めている:狭いニッチはインターネットの可能なアプリケーションの大部分を占めている。よって:ウェブ全体を包括する影響力のあるカスタマーのセルフサービスとアルゴリズム的なデータ管理は、中心だけではなく端にも、ヘッドだけではなくロングテールにも。

2) データは次のIntel Inside
アプリケーションはますますデータ主導になっている。よって:競争力優位のため、ユニークな、再現することの難しいデータのソースを持て。

3) ユーザーは価値を付加する
インターネットのアプリケーションの競争優位ーは、ユーザーがあなたが提供するものに自分自身のデータを付加することにより広がる。よって:ソフトウェア開発のために君の"参加型のアーキテクチャー"を制限するな。君のアプリケーションに価値を付加させるのに、君のユーザーを暗にあるいははっきりと伴え。

4) ネットワーク効果はデフォルトで
君のアプリケーションに価値を付加してくれるユーザーはほんの数%だ。よって:アプリケーションを使う傍らに、ユーザーデータをアグリゲートするための自動的なデフォルトを作れ。

5) Some Rights Reserved
知的財産権の保護は再使用を制限し、実験を阻む。協力的な選択的で利益がきているなら、その選択が低いことを確認せよ。現存の標準に従い、なるべく制限の少ないライセンスを使用せよ。"ハックでき"、"リミックスできる"ためにデザインせよ。

6) 永久のベータ版
デバイスやプログラムがインターネットに繋がっている時、アプリケーションは既に出来上がったものではなく、進行形のサービスだ。よって:新機能を完全なリリースにまとめるな、その代わりユーザー体験の一部として定期的に追加しろ。君のユーザーをリアルタイムのテスターだと関与しろ、そうすれば人々がどのように新機能を使っているのかわかる。

7) 協力しろ、コントロールするな
Web 2.0のアプリケーションは協力するデータサービスのネットワークで構築されている。よって:ウェブサービスのインターフェイスとコンテントのシンディケーシン、そして他のデータサービスを再使用せよ。相性が悪いシステムのために軽いプログラミングをサポートせよ。

8) 単一デバイス以上のソフトウェア
PCは既に唯一のインターネットアプリケーションへアクセスするデバイスではない、そして単一のデバイスへ制限されたアプリケーションはコネクトされたものに比べて価値が小さい。よって:携帯用のデバイス、PC、そしてインターネットサーバーに及ぶものまでアプリケーションをデザインせよ。

ところで、ティムについてもっと知りたかったら、今月のWiredのSteven Levyの彼のプロフィールを強く勧める。もちろんバイアスがかかっているけど、これは参加型の時代のグルとしてのティムについて今まで書かれたものでベストだと思う。

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最初のロングテールIPOか?

dmg_logo_3_1PaidContentのRafat Aliは最初の純粋なロングテールIPOになるかもしれないものを指摘してきてくれた。彼の投稿からそのまま引用しよう、なぜなら彼は背景の情報を集めるのが得意だからね:

デジタル音楽レコーディングをオンラインストアに売ることを商売としているDigital Music Groupは、最大3,600万ドルの普通株のIPOで株式上場することを計画している。カリフォルニア州のサクラメントに位置する企業--現在はMusicworks InternationalとRio Bravo Entertaimentに丸ごと所有されている--は200,000曲以上のデジタル音楽レコーディングの権利を持っており、その半分は今月所得したものだ。17,000以上はオンライン音楽ストアを通じて買うことができる...Digital Music Groupはまた、開始してから80%の売り上げはオンライン音楽ストアのiTunesを通じて売り上げたものだと発表した。

6月30日までの6ヶ月の間、全体の利益が223,672ドルの中で、全体で866,172ドルの損失を計上した。CEOのMitchell Koulourisはタワーレコードのベテランだ;彼の経歴はここだ。

この会社のSECで埋まったS-1文章から:

"我々の戦略は可能な限りたくさんの音楽やその他のサウンドレコーディングのデジタル権利を速やかに買収するかライセンスすることだ。我々のフォーカスは、伝統的な音楽リテーラーで現在入手できないものも含む、バックカタログや過去のヒットとインディペンデントレーベルのレコーディングの権利を獲得することにある。我々が獲得する可能性のある他のものは、以前は手に入らなかったライブパフォーマンス、ラジオとテレビの制作物やそれらと我々が認識している音楽とオーディオだ。”

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ソフトウェアのロングテール(パート2)

ltsoftware2_1先週、僕は恒例のSalesforce.comのユーザーミーティングでキーノート演説を行い、サンフランシスコのモスコーン・センターでの巨大な何千人もの施しになった。SalesforceはAppExchangeと呼ばれるロングテール論をモデル化した新しいアプリケーションマーケット場を立ち上げていた。

僕はMarc Benioff CEOと彼のスタッフと話して、そのアイデアと、どのようにエンタープライズソフトウェアでこの理論がうまく適用できるか、両者について夢中になってしまった。答えは:驚く程うまくいく。

JotspotJoe Krausは実際ソフトウェアのロングテールのフレームワークを初めて開発した人物で、ここにそれについて書いた。彼が指摘したとおり、何年間にも渡って特定の目的のために個人で作られてきた何千ものExcelテンプレートが一般的なプラットフォームで使われる、小さく、ターゲット化されたソフトウェアアプリケーションだと思い浮かべることができる。おそらく彼らはこのように考えなかったが、、それぞれの経理担当者、プロジェクトリーダー、HRマネージャーなどあらゆる人々が実際ソフトウェア開発者として行動してきた。だが彼らが開発した"ソフトウェア"は企業の外ではほとんど使われなかった、そしてそれらはプラットフォームの制約--それらが動くExcel--により制限されてきた。

古い商用ソフトウェアのモデルは他のものと同じようなもので、ほとんどヒット中心主義だった。ソフトウェア企業は大きなマーケットのために膨れ上がったone-size-fits-allなソフトウェアアプリケーションを開発し、それからそのソフトウェアをITコンサルタント達かユーザー自身にまかせてきた。Joeが指摘する通り"伝統的なフォーカスは何百万人ものマーケットにおかれており、何百万ものマーケットではなかった。"

それが変わりつつある。JoeはJotspotでそれぞれの個人がカスタム化されたアプリケーションを簡単に作れるWikiアプローチを用いて、"何百万ものマーケット"にフォーカスした新しいモデルを始めた。SalesforceのAppExchangeはSalesforceのプラットフォームでホストされている、それらの小さな、ニッチアプリケーション(マーケットリサーチから健康管理まで何であれ)のためのマーケット場を作ることで、さらに前進した。そしてSAPのようなその他は、彼ら自身のプラットフォームを基盤にした同じようなロングテール・ソフトウェアのアグリゲーターを立ち上げることによって準備をしている。

僕はこれら全てをSalesforceスピーチでカヴァーし、今はオンライン上(スライドと音声両方)でここにある。僕のチャートとグラフィックを綺麗にしてくれたことだけでも確認するために、チェックしてみてくれ。

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Web 2.0とロングテール

Web 2.0とロングテールの関連は何か?今年のFOO Campにおけるブレインストーミング・セッションで、ティム・オライリーこのグラフィックで全てを一緒くたにした:
web20mememap
Dion HinchcliffeのWeb 2.0ブログでさらに議論されている。

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楽しいロングテール学習ツール

wordcount
興味深いTrivialTVブログの"Dr. TV"ことMike Vicicは初心者にロングテールとフィルターを説明する賢い方法をメールしてくれた。これが彼が書いたものだ:

テクノロジー・マニアやメディアの常識がない人に話す際、僕は時々フィルターと関連性が、どのように有益な情報で人々をロングテールへアクセスさせるのかを説明するのを苦しむことがある。僕は言葉のカウントと百科事典を使って、これらのコンセプトを上手に表示させてきた。

僕はロングテールの形とコンテンツを表示させるためにWordcountサイトを使う。人々はこれを簡単に理解する、なぜなら彼らは標準の文章を読んで、ヘッドの言葉は本当にロングテールの言葉と比べて頻繁に出てくることが納得できるからだ。

次に彼らに、文章中で繰り返される比較的知れ渡っている名詞(それらは曲線のヘッドに位置している)か動詞を選んでもらい、その繰り返される言葉の実用性を議論しあう。そしてそれらの言葉を置き換えるた言葉が元の言葉よりどのように使えるかについて話す、なぜなら置換後は読者にとって同じ意味を含有しており、繰り返しを除去するからだ。

さぁ、目標はこれらのもっと価値のある言葉を探すことだ。まず、僕は人々にある言葉のWordcountのロングテールをバーを右に移動させ、適切な言葉を見られるようにさせる。思った通り、みんなすぐ苛々しだす。知る前に、彼らは百科事典を求める。それから僕は百科事典を言葉の間の関連性をリストする本だと表現する。

それから僕はこれといつものロングテールの例のアナロジーを上げる...

言葉=音楽
ヘッド=最低で百万売り上げる曲
ロングテール=忘れてしまったか、聴いたことのない曲
百科事典=(レコメンデーション)ソフトウェア
同義語=同じような

...そして僕は彼らに音楽を探すためにソフトウェアをロングテールで見つけるために使い、同様のことがラジオで音楽を聴くこと、ロングテールで言葉を見つけるために百科事典を、文章で言葉を読むことと同様だということを説明する。

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2005年10月 6日 (木)

ロングテールではないもの、パート2

幾分か前、僕が理解している限りロングテールとはほとんど関係のない現象についての洪水のようなとりとめの無い話に苛立って、僕は無愛想なタイトルの"ロングテールではないもの"を投稿した。僕はロングテールの例として、サブウェイのサンドイッチに関しての可能なトッピングの様々なものを記述した投稿を取り上げることから初めた。それはちょっと不公平だった、なぜならそのサブウェイの投稿は半マジメだけであり、そこらへんにもっととんでもない違反者がたくさんいたからだ。でも僕の幅広い指摘は重要だった:ロングテールはどこでも見つかる、でも知っての通り、どこにでもという訳ではない。

CapGeminiのイノベーション・コンサルタント業のChris Bertelliはとっても思慮深いコメントをその投稿へコメントをしたので、それをそのままここに僕のコメントと共にコピーする:

一ヶ月後のtrendwatching.comでのちゃんとした"Nouveau Nich"仮説を引用しないのに、彼のサンドイッチの例で彼を貶めるとは残酷だね。サンドイッチの例は少なくても例として、棚スペースと配給の経済を当てにしてた(VS. スーパーマーケットの事前に包装されたサンドイッチ)。Nouveau Nichはそうではない。

Nouveau Nichの仮説は人々が増々マスマーケットの商品を避けると提案しており、なぜなら彼らは増すで、ニッチ商品を探している、なぜならマスと異なるようになりたいからだ。違いはそれ自身ポジティブな特質となる。このトレンドはインターネットその他による製造、マーケティング、セール、もしくは配信/配給の変化とは関係ない。Nouveau Nicheは好ましくない経済に対してさえ励ましせきたてる可能性があるとしている-人々は違うものに対してより高く払うようになるだろうと推定される。Nouveau Nichは確かにロングテール・ビジネスのためになるが、この二つの現象は全く違う起源を持っているようにみえる。

僕はそのトレンドウォッチのエッセイの公平な読み方は、ニッチの制作コストとそれを消費することのコストの減少両者がNouveau Nicheの大きな部分だということに着目するだろう。ある人はこう引用した:"新たな制作仮定、マス(!)な配信、テクノロジーとコミュニケーションのチャンネル、全てがグローバル経済におけるスケールと範囲を可能にしており、実質的に全てが作られ、ブロードキャストされることを可能にしている、どんなものでも。"。だがここでBertelliのコメントに帰ろう:

またあなたはカスタム化の組み合わせはロングテールとは異なると言った。でももしサブウェイで売られている種類全てをグラフ化して、べき乗法則