これがアメリカのレコード店
僕が20何歳の怠け者だった時、同僚の20何歳の怠け者みたいに、レコード店で働いていた。それはとてもデカいワシントンDCにあるビジネス街の店で、今は思い出せないが存在しないチェーン店の一つだった。その店はその周りで働いていた弁護士、行政官とパラリーガルに迎合した店だったが、僕が座ってドアの方を見ていたり質問を応えたりしていた踏み台まで伸びていた輸入レコードの売り場を今だに覚えている。後ろの壁は全て12インチのシングルで、クラシックには洗練された視聴のために素晴らしい音響の独自の部屋があった。
これを思い出したのは本の調査のために先週ウォルマートの音楽部門へツアーした時だ。ウォルマートはアメリカの音楽の売り上げの五分の一を占めていて、今の所この国の最大の音楽小売店だ。その事自体は、ロングテールの対極をもっと勉強するための本質的なツアーだった。
ウォルマートはショート・ヘッドだ。それがどれほどショートなのを発見するまで大して時間はかからなかった。
おそらく今が僕がアメリカ人の中で今までウォルマートを訪れたことのない唯一の人間だということを告白する時だろう。僕がスノッブっていうわけではない;僕は買い物好きじゃないし僕が大きなものを買うときはコストコを利用する。でも約1億3800万ものアメリカ人は毎週ウォルマートで買い物をし、おそらくはこの国の最も強力な単一文化力だろう。よって僕が発見したことは他のみんなは気づいているはずで、ウォルマートは魅力的ではないが、コンテナ店と購買者独占と世界的な労働者比率の裁定取引の印象的なデモンストレーションだということを。彼らがどのようあんなに安くするのかの全てが奇妙だ。
だが音楽を買う方法としては憂鬱だ。店により在庫の数は異なるにせよ、去年の平均的なタイトルは5,000で(参考としてアマゾンでは800,000枚のCDが入手できる)、DVDにCDのスペースが取って代わられるに従ってその数は減ってきている。僕が訪れたカリフォルニア州オークランドの店では、次のように分類されたCDが4,100タイトルあった:
・"Rock/Pop/R&B": 1800
・"Latina": 1500
・"Christian/Gospel": 360
・"Country": 225
・"Classical/Easy Listening": 225
二つの主な売り場があった。一つは"Rock/Pop/R&B"で、もう一つは"Latina"だった。他の全てのカテゴリーは次のような単一のラックの下に置かれた;
これが全てのジャズ、クラシック、ワールド音楽、イージーリスニングとニューエイジのセレクションだ。
一年間にリリースされる30,000枚の新しいアルバムの内、このFrontlineドキュメンタリーでインタビューされている元レーベルのエグゼクティブのDavid Gottliebによると、ウォルマートは750枚を置くことが推測される。ダンスからスポークンのカテゴリー全体が無いかRock/Pop/R&Bに埋もれている。
[これは現実の店にしか適応しないことを書き留めておくべきだ。Wallmart.comは80,000枚のCDと500,000のダウンロードできるトラックを1曲0.88ドルで提供し、自身のミックスCDを作ることのできる実際結構良い音楽サイトに見える。残念ながらFirefoxをサポートしていないので、僕にそれ以上のことは言えない。]
ローリングストーン誌は去年、ウォルマートの音楽業界に対するパワー、その棚スペースの小ささ、そしてParental Warningスティッカーによる音楽の禁止による僕らの文化への影響を暴いた記事があった。
音楽業界のだれもがウォルマートがレコードの小売りで最も強力な存在になるとは思わなかった。過去には、このビジネスはローカルの小さな店や、マーケットの10%のシェアはあったMusiclandのような地域ごとのチェーン店で共有されていた。だがウォルマートとTargetとBestBuyのようなその他の全国的なディスカウント店が成長した--全てのメジャー・レーベルの約半分がこの三店経由で売られている--そしてマーケット調査会社のAlmighty Institute of Music Retailによると約1,200店ものレコード店がここ2年間で閉店に追い込まれた。この前の2月、タワーレコードは破産を宣告され、今では売りに出されている;Musiclandは既にオーナーを買えていて、多くのローカルな店を閉めている。
ウォルマートは伝統的なレコード店とは違う。60,000タイトルを置く典型的なタワーの店と違って、ウォルマートは約5,000CDを置く。発展途上のアーティストとインディペンデント・レーベルのためのスペースは少なくなる。全体の売り上げの40%を占めるカタログ・アルバムのためのスペースもぎりぎりだ。例えばコロラドのウォルマートのスーパーセンターではローリング・ストーンズのストリートのならずものやニルヴァーナのネヴァーマインドは置いていなかった。
ここだ。配給の希少性、障壁、ひずみと棚の苦労が一つのデカい店に包み込まれた状態だ。あんなにたくさんありそうな所がそれぞれのカテゴリーに僅かしかないのは皮肉だ。たくさんということのパラドックスだ:幅広く浅い世界では一見何でもあるようにみえるが、世界は実際は幅広く奥が深く、バラエティーのベニヤ板は充分ではない。
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